三味線 / 奏法・技術

さわり

読み:さわり

さわりは、三味線の一の糸が棹の一部へわずかに触れることで生じる、ざらつきを含んだ持続的な共鳴音です。単なる雑音ではなく、三味線らしい倍音と音の広がりを作る重要な仕組みです。一の糸を開放で鳴らしたときだけでなく、他の糸の音と共鳴して響く場合もあります。

伝統的な三味線では、上駒を一の糸側だけ低くするなどして自然にさわりを生じさせます。楽器によっては、ねじで接触具合を調整できる東さわりが付いています。

さわりが強すぎると音程が不明瞭になり、弱すぎると響きが乏しくなります。糸の太さ、張力、駒、湿度によっても状態が変わるため、演奏前に開放弦を鳴らして確認します。