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宮城道雄

読み:みやぎ みちお

宮城道雄(みやぎ・みちお、1894~1956)は、近代日本を代表する箏曲家・作曲家・演奏家です。生田流箏曲を学び、古典の技法を基礎としながら、西洋音楽の構成や合奏法も取り入れ、箏曲に新しい表現をもたらしました。

代表作に、箏と尺八のための「春の海」をはじめ、「水の変態」「瀬音」「落葉の踊り」「越天楽変奏曲」「手事」などがあります。作品は独奏曲や歌曲だけでなく、箏・三絃・尺八による合奏曲、管弦楽との協奏曲など幅広く、近代箏曲の重要なレパートリーとして現在も演奏されています。

また、低音域を担当する十七絃を考案し、箏合奏の音域と響きを大きく広げました。演奏や作曲だけでなく、東京音楽学校での教育、楽譜や教則本の出版、レコード録音、ラジオ放送などにも力を注ぎ、箏曲の普及に大きく貢献しました。

人物にまつわる逸話

14歳で作曲した「水の変態」

宮城道雄は14歳のとき、水が霧・露・雨・雪などへ姿を変える様子を題材にした処女作「水の変態」を作曲しました。若い頃から自然の音や気配を繊細に捉える感覚を持ち、その感性は後の「春の海」や「瀬音」にも受け継がれています。

宮城道雄の生涯や代表曲、十七絃の考案、ルネ・シュメーとの共演については、宮城道雄とは?「春の海」と十七絃で近代箏曲を切り開いた生涯で詳しく紹介しています。