雲井調子
読み:くもいぢょうし
雲井調子は、箏曲で用いられる代表的な調弦の一つです。平調子から一部の柱を動かして作られることが多く、低音から高音へ広がる独特の音程配置を持ちます。古典曲のほか、曲中の段や場面に応じた調弦としても使われます。
「雲井調子」と呼ばれる調弦には、流派や曲による細かな違いが見られるため、名称だけで全絃の音を決めず、使用する譜本の調弦表を確認する必要があります。
柱を動かして調弦を変える際は、目的の絃だけでなく、同音・八度関係となる絃も鳴らして響きを確かめます。押し手を多用する曲では、柱の位置が演奏しやすさにも影響します。
一の絃を壱越(D)とする一般的な雲井調子では、各絃を次のように調弦します。
一:D/二:G/三:A♭/四:C/五:D/六:E♭/七:G/八:A♭/九:C/十:D/斗:E♭/為:G/巾:A
日本音名を交えて表すと、低い絃から順に「レ・ソ・ラ♭・ド・レ・ミ♭・ソ・ラ♭・ド・レ・ミ♭・ソ・ラ」となります。平調子の「レ・ソ・ラ・シ♭・レ・ミ♭・ソ・ラ・シ♭・レ・ミ♭・ソ・ラ」と比べると、三・八・四・九の四本が変化します。