地歌・箏曲 / 楽譜・記譜法 /

低平調子

読み:ひくひらぢょうし

箏の基本的な調弦である平調子を、通常より低い音域に設定した調子。平調子と基本的な音程関係は同じであり、まったく別の音階を作る調弦ではない。

主に地歌の三味線曲に箏を合わせる際に用いられ、とくに三味線が本調子の曲では、箏を低い音域に取った低平調子が使われることがある。一般には基準音を双調(G)に取る例が知られているが、具体的な音高や調弦の扱いは曲や流派によって異なる。

通常の平調子よりも低く、落ち着いた重厚な響きが得られるのが特徴で、「末の契」や「吾妻獅子」などの地歌・箏曲にも用いられる。ただし、同じ曲でも流派や地域によって雲井調子など別の調弦を用いる場合がある。