奏法・技術 /

引き色

読み:ひきいろ

引き色は、押し手によって高くした箏の音を、左手の力を緩めながら元の音程へ戻す奏法です。音程が下降する過程を聞かせることで、旋律に余韻や節回しを加えます。

戻す動きが急すぎると音が不自然に落ち、遅すぎると次の拍や音に間に合わないことがあります。曲の様式やフレーズに合わせて、戻す速度とタイミングを調整します。また、完全に元の音程まで戻す場合と、途中まで戻すように聞こえる表現では印象が異なります。

左手を絃から急に離すのではなく、音を聴きながら圧力を連続的に変えることが、滑らかな引き色につながります。