段物
読み:だんもの
段物は、複数の「段」と呼ばれる区切りから構成される箏の器楽曲です。歌を伴わず、一定の拍構造をもつ段を重ねて展開します。代表曲として「六段の調」「八段の調」などが知られています。
各段は一定数の拍を基本とし、段が進むにつれて旋律や音域、装飾が変化します。作品によっては初段のみ拍数が異なるなど、単純に同じ長さを繰り返す構造ではありません。
八橋検校が近世箏曲の段物を整えたと伝えられていますが、作品の成立や伝承には複数の説があります。現在は独奏のほか、替手や尺八を加えた合奏で演奏されることもあります。