三味線とは

初心者が最初に練習すべき曲

初心者が最初に練習すべき曲(箏編)

箏の演奏を始めたばかりの段階でどの曲から取り組むかは、技術の習得スピードに大きく影響します。初心者向けの曲は「弾ける喜び」を感じながら基礎を習得できるよう選ばれています。


初心者向け曲の選び方

良い入門曲の条件を整理します。

  • 使う弦の数が少なく、複雑な調弦変更がない
  • 押し手・掻き爪など高度な技法が少ない
  • リズムがシンプルで覚えやすい
  • 音楽的に満足感がある(有名曲・聴き映えする曲)
    ※流派や教室によって順序等は異なりますが、ここでは一般的な例を紹介します。

おすすめ入門曲

「さくら(さくら)」

日本古謡として広く親しまれている曲で、箏の入門曲として最も広く使われます。平調子での演奏で、使う弦が限られており音域も狭いため、最初の一曲として最適です。

学べること: 基本的な爪の当て方、平調子の音階感覚、シンプルなリズムの習得

「六段の調(ろくだんのしらべ)」入門編

八橋検校作曲の名曲「六段の調」は本来中級以上で学ぶ代表曲ですが、導入として冒頭部分に触れることで、箏音楽特有の間や旋律感を学ぶことがあります。

学べること: 箏らしい旋律の表現、音の伸ばし方、間の感覚

「子守唄(こもりうた)」・「うれしいひなまつり」・「赤とんぼ」

親しみやすい旋律で、音域が狭く技術的に難しくないため早い段階で「完成」の喜びを感じられます。

「荒城の月」「花」(滝廉太郎)

西洋的な旋律を箏で弾く練習として有用です。メロディが耳慣れているため、音程の合否を確認しやすいという利点があります。


初心者が習得すべき基本技術の順序

  1. 正しい姿勢と爪のはめ方
  2. 開放弦を鳴らす(各弦の音を確認)
  3. 基本的な弾き方(爪の当て方・離し方)
  4. 平調子の音階練習
  5. 簡単な旋律(さくら)
  6. 押し手の基本
  7. 掻き爪・流し爪の基本
    ※流派によって順序は前後する

初心者が最初に練習すべき曲(三味線編)

三味線の入門は流派・ジャンルによって異なりますが、共通して「基礎を楽しく習得できる曲」が最初に取り組む曲として選ばれます。


入門曲の条件

  • 本調子中心で学び始めることが多い(調弦変更が少ない)
  • 勘所の数が少ない
  • リズムがわかりやすい
  • 伝統的な曲目(文化的背景も一緒に学べる)

おすすめ入門曲

「さくら(さくら)」

箏と同様、三味線の入門曲としても定番です。本調子で弾け、使う勘所が限られています。

学べること: 撥の持ち方・基本の弾き方、勘所の基礎、日本音階の感覚

「会津磐梯山」「花笠音頭」などの民謡

地域の民謡は比較的シンプルな音型で、繰り返しが多いため覚えやすいです。民謡三味線から始める場合の定番曲です。

「黒田節」「おてもやん」

全国的に知られる民謡で、旋律が耳慣れているため、初歩的な編曲版では取り組みやすいです。

長唄「越後獅子」「元禄花見踊」など入門編(長唄を習う場合)

長唄では、比較的シンプルな手組みの小曲や、「越後獅子」などの入門的な部分から学び始めることがあります。歌舞伎音楽の雰囲気を早い段階で体験できます。


三味線入門で習得すべき基本技術の順序

  1. 楽器の構え方・姿勢
  2. 撥の持ち方
  3. 開放弦を鳴らす(三本の弦の音確認)
  4. 本調子の調弦
  5. 一の糸だけを使った練習
  6. 二の糸・三の糸への移動
  7. 基本の勘所を覚える
  8. 簡単な旋律を弾く(さくら)
  9. はじき・すりの基本

流派別の入門アドバイス

長唄を習う場合: 基礎練習(本手調子の音階)→ 比較的シンプルな長唄の曲へ

地唄を習う場合: 基礎練習 → 短い地唄小品や、比較的ゆったりした曲から入ることが多い→ 地唄の名曲へ

津軽三味線を習う場合: 撥の振り方やリズム練習を基礎として学び、その後「津軽じょんから節」などの基本的な節回しへ進むことが一般的です。

いずれの場合も、指導者のもとで正しい基礎を習得することが、後々の上達に大きく影響します。